デジカメで使われるメモリカードのSDカード、MicroSDカード、コンパクトフラッシュカード、XQDカードなどがあります。
カメラを手にして間もない頃は、メモリカードは早いものを買ったほうがいいよと言われ、よく解らず家電量販店でUHSスピードクラス3を買っておけば間違いないとか、バスインターフェースV2があれば十分だと思いならが買ってました。
しかし、カメラを使って手慣れてくると動きのある被写体を撮る場合、連射機能を使うと瞬間に撮る写真枚数でメモリが追いつかず、正しく連射機能が働かないことがあります。
そんなカメラの連射速度とメモリカードの性能のお話です。
メモリカードの読み書きスピードと種類
一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ、コンパクトカメラで利用するSDカードには書き性能で価格が違います。
大容量の読み書きができるメモリカードほど性能が良いと言われており、その分価格も高くなります。
シェアの多いSDカードのスピードの4つの単位があり
- スピードクラス
2,4,6,10の4つの数字でデータ書き込みの最低スピードがあります。 - UHSスピードクラス
UHSパスインターフェイス向けのスピード規格でU1=10MB/秒、U3=30MB/秒 - ビデオスピードクラス
上記のスピードクラスと同じくビデオ再生録画時の最低速度保証されてる規格です。
V6=6MB/秒、V10=10MB/秒、V30=30MB/秒、V60=60MB/秒、V9=90MB/秒
の5段階のデータ書き込み最低保証スピードです。
一例:
スピードクラス10となってるので10MB/秒
UHSスピードクラスU1となってるので、こちらも10MB/秒 となるので、そんなに早いSDカードではないことが解ります。
なぜ高速書き込みが必要なのか
ビデオカメラだと、エントリー、HD・フルハイビジョン、4K、8Kなどの画質で録画できる機器があります。
エントリーモデルだと2MB/秒~10MB/秒の書き込みができるSDカードがあれば十分です。
HD・フルハイビジョンだと4MB/秒~30MB/秒の書き込みができるSDカードが必要になってきます。
4Kになってくると6MB/秒~60MB/秒の書き込みができるSDカードになり。
8Kになってくると10MB/秒~90MB/秒の書き込みができるSDカードが必要になってきます。
私のもってるNIKON D850は1秒間に7枚から9枚の連写ができます。
RAW14Bit非圧縮FXサイズ(8256 ✕ 5504(4544万画素))の1枚あたりの画像サイズは92MBのサイズになり、1秒9枚の連写をすると
92MB ✕ 9枚 = 828MB/1秒 となります。
こうなるとSDカードでは連射はほぼ不可能なサイズなので別媒体であるCFexpress カードを使います。
このカードを使うと1700MB/1秒で撮れるのでコマ落ちする心配もありません。
ただ、一枚(128MB)あたりの価格も16000円ぐらいになってしまいます。
記憶容量と目安
SDカードの容量とその目安は以下の表に書いてみました。
容量 | 2400万画素 | フルHD動画1980✕1080 1.3Mbps | MP3音楽(128KB) |
32GB | 2950枚 | 5時間 | 8192曲 |
64GB | 5890枚 | 10時間 | 16384曲 |
128GB | 11790枚 | 20時間 | 32768曲 |
SDカードの容量を優先して購入される方が多いですが、記録できるスピードも重要なので、機器の性能に合わせてみてください。
お疲れ様でした。
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