Synology アプリのHyper Backupを使って定期的にバックアップを取ります。
単にバックアップを取るだけでなく、本体の節電機能を上手く活かして取ると設定によってはランサムウェアからもデータを守ることも可能です。
※DSM7.1での設定方法の説明になります。
synology DSMに管理者でアクセスできる事が前提です。
前提条件:
・「Synology NASの節電(電源管理)方法」の設定が完了してる事
・パッケージセンターより「Hyper Backup」がインストールされてる事
・Synology NAS本体のUSBに外部記憶デバイス(HDD及びSSD)が接続されマウントされてる事
1.電源管理よりSynology NASの電源スケジュールの確認します。
電源管理を開くと設定したスケジュールが書かれているので、Hyper Backup設定時に解るようにメモを取ってください。
2.「Hyper Backup」の設定を行います。
・画面左上のメインメニューより「Hyper Backup」をクリック(起動)します。
画面左上の「+」をクリックします。するとプルダウンメニューが出てくるので「データバックアップタスク」をクリックします。
・「バックアップ先」のメニューから「Synology」の「ローカルフォルダ&USB」をクリックします。
選択したら「次へ」をクリックします。
・「バックアップ先の設定」のメニューから「バックアップタスクの作成」を選択します。
・「バックアップタスクの作成」の「共有フォルダ」からSynology NASのUSBに接続されているドライブを選択します。
通常は「usbshare1」と言う名前で表示されます。
選択したら「次へ」をクリックします。
・「データバックアップ」メニューでは、データバックアップ元のどのフォルダのバックアップを取るか選択します。
全てであればボリューム左にチェックを付けるとドライブすべてのデータをバックアップします。
個々のフォルダを選択する場合は一つずつ選択し、完了したら「次へ」をクリックします。
・「アプリケーションバックアップ」メニューでは、「データバックアップ」同様、バックアップを取るアプリケーションを選択します。
選択完了したら「次へ」をクリックします。
・「バックアップの設定」メニューでは、バックアップと取る時間を設定します。
通常、画面のチェック項目はデフォルトで付いていますが「バックアップタスクが完了したら、バックアップ先の外部デバイスを外します」のチェックは付いていません。設定できたら「次へ」をクリックします。
ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)などからの防止をする場合は、なるだけこの機能を使った方が良いと思います。
なぜなら、もし感染してしまうと接続されマウントされているデバイスにも感染が広がってしまう可能性があるからです。(※1)
・「ローテーション設定」はバックアップの世代バックアップの設定になります。
前回のデータで誤って消してしまったデータ復活などができます。
(注意)世代バックアップなので、もちろん過去データを沢山残しすぎるとバックアップデータは肥大します。
私の場合は7世代前までを設定しています。
以上で設定完了です。
設定直後にバックアップをスタートさせるかどうかの画面がでます。
「OK」を押すとバックアップが始まり機能が稼働します。
「バックアップタスクが完了したら、バックアップ先の外部デバイスを外します」のチェックを入れてた方は、バックアップ完了後、外部デバイスが切りはずされるのでご注意ください。
(※1)ここで「電源管理機能」との連携について補足します。
電源管理で自動的に電源を落とし、新たに電源を入れると外部のUSB接続されている媒体はマウント(接続)されてしまいます。
この機能を上手く使うには「電源管理」が入った時点(起動する時間があるので10分後スタートなど)で「バックアップ」をスタートさせて、この機能の「外部デバイスを外す」を使うと、接続不要な時間はマウントしていない設定ができます。
よって、週何回かバックアップを取る場合は「電源管理」で立ち上がる毎の設定を行う必要があります。
一例:毎日バックアップを行う場合の設定例
電源管理 (月)23時電源停止
(火)7時電源始動(バックアップ始動)※切り離す (火)23時電源停止
(水)7時電源始動(バックアップ始動)※切り離す (水)23時電源停止
(木)7時電源始動(バックアップ始動)※切り離す (木)23時電源停止
・・・
上記の様な設定になりますが、電源は毎日停止始動させるが、バックアップは週1回のみの場合などは「Hyper Backup」の7日分のバックアップ設定の内、1日だけ「データバックアップ」、「アプリケーションバックアップ」を行い、それ以外は切り離す機能だけを使うと、安全に週1回のみのバックアップ設定ができます。
※上記内容より、何らかの影響で不具合が生じても全て自己責任でお願いします。